昨日、埼スタで行われた大宮アルディージャ戦に行って来た。
点数だけ見ると6-2で圧勝している。
ただ、やはり90分の戦いなので良い所と悪いところがあった。
(公式ページの試合後のインタビューで、フィンケ監督も「光と影」と表現している。)
先に悪い点を挙げると、
4点取って「今日は勝ち」ムードが漂ってからのモチベーションの低下が見て取れてしまった。
昨日浦和のゴールを守っていた山岸も、選手達のプレーを後ろから見て同じように思っている。
http://gk-gishi.net/2009/06/post_8.html
後は、僕が考える良い所。
前線の連携がだいぶ出来てきた。
昨日も、中盤でボールを奪うと前線の真ん中とサイドの選手が敵陣に攻め上がり、チャンスを作っていた。
あの、奪った瞬間に三線を形成して攻めあがる姿は去年の高円宮杯を思い出させた。
あの試合の出場メンバーの半数以上がトップでスタメンを張るようになったら、あの試合は伝説となるだろう。
攻めあがる時、真ん中がエジの時もあればそのエジがサイドから展開し真ん中に高原がいる時もあった。
選手達が、あるひとつのポジションでしかプレー出来ないのではなく、近い場所ならどこでもやれる。これが素晴らしい。
後半、前線の特に右側(バックスタンド側)で3~4人の選手達が細かいパスをつなげ続けているシーンが多々あったが、味方の飛び出しや、相手DFのマークがずれる瞬間を待っているのがすごくわかる。
山田暢久のゴールの起点がまさにこれだが、これはセルの飛び出しを出し手が良く見ていた。
次に、上でも書いたが複数の選手がいろいろなポジションで仕事が出来るところ。
今年の浦和は流動的にポジションチェンジを繰り返すが、それでもやはりメインの持ち場がある。
後半、セルが投入される時、4審の持っている電光板は24が点灯していたと思う。
だが、ちょうどその時自陣内で代志也が痛んでいるのを見て代志也と交代となった。
このタイミングで交代選手を変更出来る事ってすごい事だと思う。
(交代で入ったセルのポジションはどちらにしても変わらず、他の選手がポジションを入れ替わることになったとしても。)
ホリが萌と交代した時、ボランチかなと思っていたがツボと共にCBをやっていた。
暢久がSBになったおかげで最後の得点が生まれたわけで、フィンケ監督の采配がズバリ当たったのだと思う。
そして、怪我を克服しての復帰戦で最終ラインを任されるホリは監督の信頼を得ているんだろうなと思った。
今年、がらりと変わった浦和レッズだが、フィンケ監督が戦術・戦略論に長けているのは見て取れる。
練習後・試合後のインタビューを読んでいてもかなりクレバーである事が判る。
それに加え、選手達のモチベーションを維持する為の人心掌握術にも長けているのだろう。
今はまだ怪我で離脱している選手も多い。それでもチームが一丸となり勝てていることは素晴らしい。
後半戦、怪我を治した選手達が合流し、全ての選手達が試合出場を待っている状態になったら浦和レッズはどうなってしまうのだろう。それだけで期待が止まらない。
今年は育成の一年で結果は二の次と言われているが、それでもサポなら結果を求めてしまう。
若手を育てながらの優勝。是非見てみたい。
※サッカーの実践経験のない素人が考えるにわか評論なので、異論・反論とかナシで。
※浦和サポじゃない方々、おいてけぼりですみません(汗
良かったら一緒に浦和を応援しませんか?